フランスのベトナム料理屋さんで見かけるBo Bun ボブン
フランスではベトナム料理が大人気!歩いていれば日本料理レストラン(オーナーが日本人かは不明なものも多い)をすぐ発見するように、ベトナム料理屋さんも沢山見かけます。そのレストランで絶対にメニューある一品について今日はピックアップしてみます。
Bo Bunとは?
フランスにあるベトナム料理屋さんで絶対に見かけるメニューの中に、Bo Bun(ボブン)というものがあります。Boが米粉麺、Bunが牛肉を表す単語だそうで、アクセントをつけるとBò búnです。細い米粉麺の上に牛肉、ソテーした玉ねぎ、生野菜サラダと、ネムと呼ばれるベトナム揚げ春巻きが乗った食事で、酸味のある小魚を原料とする魚醤のヌクマム(nuoc-mâm)ソースと共に唐辛子、ローストピーナッツが少しだけかかっています。米粉麺なのでビーフンなのかというと、もう少し柔らかいので噛み切りやすいです。スープと絡めて食べるとさっぱりしていてとても美味しいです。また、揚げ春巻きもパリパリっとしていて歯ごたえもあり美味しく、スープにちょっと浸して柔らかくなってから食べてもまた美味しいです!
ソースが少ないので溢れる心配もなく、冷たくなっても美味しく頂けるので、テイクアウトとしても人気です。お昼時にベトナム料理屋さんを通ると人気店では持ち帰りの行列ができています。お肉も野菜も一緒に食べることができ、小麦粉ではない米粉麺のヘルシーなボブンが大人気なのです!そして可愛らしい発音なのですぐに覚えてしまいます。
ベトナムではBo Bunではないらしい。
以前日本に住んでいるベトナム人の友人に「フォーとボブンが大好き」と話したところ、ボブンって何?どんな料理・・?という話になりました。フランスではベトナム人の運営するレストランのメニューにも当然ボブンと書いてありましたので、ボブンで合っているはずなんだけど・・・と写真を見せました。どうやら現地ではBo Bunとは呼ばないらしいです。ベトナム料理をフランスにてアレンジした際にボブンとしたのでしょうね。今ではフランスどこもかしこもボブンで定着しています。
ベトナムではどのような名前なの?
ではベトナムではどのように呼ばれているメニューなのでしょう?これがまた面白いことに、bún bò nam bộ(ブンボーネムボー)もしくは bún bò(ブンボー)というように、ボブンをひっくり返したような単語なのだそうです。発音もどちらかというと、ブンボァーというように最後に広がりがあるようです。ボブンとブンボ、少しややこしいです・・笑。確かにブンボネムボーという名称の中にはブン=米粉麺、ボ=牛肉、ネム=ネムと単語が入っています。
似たような名称のBun bo Hue
ベトナム人曰く、海外に長く住んでいると、あ〜あれ食べたいなと一番思うベトナム料理がブンボーフエだそうです。アクセントをつけるとBún bò Huếというメニューで、こちらはフエ名物の辛いスープの中に牛肉と米粉麺が入っている食事となります。フォーの辛いバージョン的な雰囲気です。
フランスに長く住んでいるベトナム人いわく、13区には沢山ベトナム料理屋があるけれど、ブンボフエを食べるならここが一番!とのことです。
まとめ
フランスではボブンと言うと、米粉麺に牛肉と、揚げ春巻きがのったさっぱりスープのメニューです。
ベトナムではブンボーです。