フランスでペタンク(pétanque)をプレーしてみよう!
ペタンクは南フランスの伝統的なスポーツです。フランスの公園や街中で、丸い鉄のボールがいくつか落ちているのをご覧になったことはありませんか?ルールもシンプル、経験者でなくても誰でもすぐ簡単にプレーすることができるため、子供から大人にまで人気があります。パラリンピックの正式競技となっているボッチャとルールが似ています。
NYC Parcs
ペタンクのルール
ルールは至って簡単です。木製のビュットと呼ばれる目標球に向かって決められた場所から銀色の球を順番に投げ、最終的にお互いの持ち球が無くなった際に一番近くにブール(銀の球)を投げることができていた方が勝ち、というわかりやすいルールです。
まずは35~50cmのサークルを描き、その中に立って有効範囲内6m〜10m以内にビュットを投げます。先攻がビュット目掛けてブールを投げ転がします。その後後攻は先攻よりもビュットにブールを近づけることができるまで持ち球 (1チーム6球ずつ)を投げ続けます。それをお互いに持ち球がなくなるまで繰り返します。
日本ペタンク・ブール連盟
例えば上図の場合、Bチームはブールを6球全て投球し終わっていますが、Aチームはあと2球残っています。Aチームがb1ブールよりもビュットに近づけることができれば、Aチームの勝ちとなります。
得点の出し方
負けたチームの一番ビュットに近いブールよりも、ビュット近くにある勝ちチームのブールの数がそのまま得点となります。下図では、負けたBチームのb1よりもAチームのブールが3つビュットに近いので、3点が獲得スコアとなります。
日本ペタンク・ブール連盟
ペタンクの名称の由来は?
ペタンク(pétanque)という言葉は南フランスの方言(provençal)に由来しています。
「 pèd 」(フランス語で足を意味するpieds)
「tanca 」(フランス語の 刺すplanté)
を合わせてできた言葉で、"足を地面に付けたまま"、"両足を揃えて"といった意味があります。
pèd-tanca、petancoとも呼ばれていましたが、現在はpétanqueと呼ばれているようです。
ペタンクの面白いところ
シンプルで運動神経もあまり必要ないので、誰でも楽しくプレーすることができます。うまく味方のブールに当ててビュットに近づけたり、相手のブールを弾き飛ばしたり、目標物であるビュットに当てて有効範囲内の中を移動させてもOKです!完全に平らではない地面上で行うので、うまく転がしたつもりが違う方向にいってしまったり、シンプルながらなかなか面白いゲームです!
Hermes
エルメスのペタンクセット
エルメスからもお洒落で持ち運びが便利なペタンクセット”Tiroupointe”が出ています。フレキシブルな革のバンドにブールと木製のビュットが収められています。2003年のマルセイユでのイベント向けに販売されたもので、大体1150ドル程だそうです。公園で気軽に短時間で楽しめるペタンク。外でのコミュニケーションにご家族と、お友達や同僚と、いかがでしょうか?
Hermes
ペタンクについての詳細は日本ペタンク・ブール連盟ホームページをご覧ください。