目次
サロン・デュ・ショコラの目玉 チョコレートの世界選手権!
ワールドチョコレートマスターズとは?
2005年から開始された国際的なチョコレートの大会。チョコレート業界においては、この大会にて優勝することは一番厳しく名誉のあることだそうです。主催は世界最大手のチューリッヒの高級チョコレート・カカオメーカー「バリーカレボーグループ」一員の、フランスのチョコレートメーカー、「カカオバリー」社です。約2年に1度、世界を代表するショコラティエによるチョコレートの熱き闘いが繰り広げられており、今年で7回目の大会でした。2018年は世界中から20名のショコラティエが各地の予選を勝ち抜いて集結。審査員も20名です。10月31日〜11月2日にサロン・デュ・ショコラ内にて決勝戦が開催されました。同じくサロン・デュ・ショコラ内にて発表されるチョコレート愛好家によるC.C.C賞はどちらかというと少しマーケティングよりの賞ですが、こちらはショコラティエ個人同士の技術勝負!
【サロン・デュ・ショコラとC.C.C賞について記載したブログページはこちら】
2018年の大会テーマ
「Futropolis」と名付けられたテーマで、未来のチョコレートを挑戦者達に考察させる、革新と創造性の高い課題でした:チョコレートに対する消費者の好み、トレンドの動向、産み出される新技術など、チョコレートを制作していく中で今後様々な課題に直面することでしょう。そのため、今年は新たなテイストやコンセプトを持つ、未来のチョコレート業界を予期させるような作品が求められました。審査においては味だけでなく、見た目の芸術性、卓越した技術、デザートにおいての創意工夫、クリエイティビティなど、様々なポイントにて点数を獲得しなければ勝ち残れない試合なのです。
2018年ワールドチョコレートマスターズランキング
1位 スイス代表 Elias Läderach
イギリスにある高級デパートハロッズとの契約が決まり、受賞作品は、ロンドンのハロッズ本店にて展示されるそうです。彼の手がけるチョコレートショップ Laederach
Eliasさんの今大会の作品はこちら。
2位 フランス代表 Yoann Laval
彼はDelices des sensというショコラティエのシェフです。
Yoannシェフの今大会の作品はこちら。
3位 アメリカ代表 Florent Cheveau
彼は有名なMGM Grand Hotel & Casinoのパティスリーシェフさんだそうです。
Florentシェフの今大会の作品はこちら。
4位 日本代表 垣本晃宏さん(京都・アサンブラージュ カキモト)
その細かさ、丁寧さは多いに審査員に評価を得たそうです。垣本シェフのお店は2016年4月に京都にオープンしました。なんと、パティシエ、ショコラティエ、料理人(キュイジニエ)でもある垣本晃宏シェフ。ケーキやチョコレートのほか、ディナーも完全予約制にて楽しむことができます。前回2013年ワールドチョコレートマスターズでも日本代表として出場、総合第4位。今回も惜しくも前回出場時と同じく4位となりました。
垣本晃宏シェフの手がけるアサンブラージュカキモトはこちら。
全3ラウンドでの7つの課題
制作必須項目も3日で7種類と多岐にわたります。作品は1位になったスイス選手の作品をピックアップしてみました。
10/31 1日目 全20名
"The Futropolitan"というテーマ、未来をイメージさせる大型展示作品
とても美しい展示作品が観客をお出迎え!未来を感じさせる美しい作品です。
下記は日本の代表、柿本さんの作品。野菜とチョコレートの融合!
””近い将来、新鮮な野菜やハーブは、果物より利用しやすくなる考えています。ローズマリーやディルのようなハーブの刺激的な香りは、食品とうまくマッチし、グルメフードには欠かせないものです。
将来、都市で食糧を育てるのは難しくなると思います。特に、果実は木が育つことが必要です。野菜はそれほど多くの栽培スペースを必要としないため、未来ではより多く使用されると考え作品に取り入れました。また、チョコレートの世界では、チョコレートと野菜を同時に使用できると考えています。(本人コメント プレスリリースより)””
チョコレートトラベルケーキと名付けられた、旅行者のスタイルに合わせた新たなガトーショコラの創造
11月1日 2日目 全20名
未来を感じさせるチョコレートタブレット
ストリートフードのような、未来のチョコレートスナック菓子
枠にとらわれないチョコレートボンボン
11月2日はファイナルラウンド!10名
"CITY OF TOMORROW"というテーマのチョコレート展示作品
自然の躍動感ある動きと、3Dプリントによって描かれた洗練された女性の静かな佇まいが美しいコントラストを描き出している芸術作品です。
下記は2位のYoanne Laval選手によるCity of Tomorrow。どちらも芸術的です。近未来の雰囲気が溢れ出ています。
新鮮なチョコレートパティスリー
全て新鮮な食材で、冷蔵を利用せず、砂糖も控えめに、すべてフレッシュな状態の中で制作しなければならない作品で、時間との勝負でありつつ、丁寧に仕上げなければならない究極の闘い!「パティスリーの糖度には特に注意を払いました。使用したのは僅か4%の砂糖。これは、通常ぺストリーに使用される平均的な砂糖の使用量より約60%少ない量になります。また、新鮮なフルーツを使用し、とてもにエレガントな形に作り上げました。作品制作は、私にとって、3Dペインティングのようなもので、ダイナミックゲームの“静”と“動”を表現しています。内側には、沈黙を象徴する女性、その周りで浮かんでいる葉が動きを象徴しています。私の情熱とチョコレート芸術への愛を反映した渾身の作品です。(本人コメント プレスリリースより)」
チョコレートの奥深い世界を垣間見たような気持ちになりました。今回出場した20選手の作品についてはこちらのワールドチョコレートマスターズのページにて、見ることができます!本ブログ内の写真は全てワールドチョコレートマスターズの公式ページより拝借致しました。
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