パリの英文学好きの聖地とも言える歴史ある本屋さん「シェイクスピア・アンド・カンパニー」

投稿日:2016-03-22 更新日:

Shakespeare & Company

シェイクスピア&カンパニーの歴史

セーヌ河を挟んでノートルダム寺院の反対側にある本屋さん。店内には壁や階段にもずらりと書籍が並べてあり圧巻です。初代シェクスピア・アンド・カンパニーは1919年にアメリカ人女性のシルヴィア・ビーチによって開かれました。英米文学とモダニズム文学を取り揃えており、英米で発禁になった本も扱っていました。当時風紀を乱すという理由で発禁処分になっていたジェイムス・ジョイスの「ユリシーズ」の版元になった歴史もあります。1920年代からパリに暮らしていたヘミングウェイも通ったと言われる、文学好きにとっては聖地と呼べる本屋です。お金のない若い作家志望者を援助するために本を貸し出して自由に読ませてあげたり、生活場所と店番の仕事を提供していたこともあります。

Shakespeare & Company

※写真は現在の店舗の様子です。公式ホームページより

 

一度閉店をしながらも意思を引き継がれ今に至る

残念ながら第2次世界大戦の影響で1949年に閉店。その後同じく書店を経営していたアメリカ人のジョージ・ウィットマンが店名を襲名し、現在はその娘シルヴィア・ウィットマンがお店を切り盛りしています。初代オーナーと同じシルヴィアというお名前は偶然とのこと。ガイドブックにも載っている人気店のため、常に大混雑です。ちなみにシェイクスピアがこの場所に立ち寄ったからこの名称なのだろうか?などと噂がりますが、全く関係ありません。店内はとても良い雰囲気のお店なので、訪れるだけでもお楽しみいただけますし、数ある本の中からお探しの本に巡り会えるかもしれません。夜も23時までオープンしています。

 

お隣には落ち着いてカフェを楽しめるShakespeare & Company Cafeがオープンしています。

Shakespeare & Company

 

Shakespeare & Company

37 Rue de la Bûcherie 75005 Paris
時間:10:00~23:00

Shakespeare & Companyホームページ

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