パリのメトロ・バス・鉄道にて使用している切符に置き換わる新たなカードが登場しました!また、2020年までに色々と交通チケット関係が変わりそうです。どのような変化なのか、チェックしてみましょう!
2019年6月12日より、これから切符に置き換わって活躍する「Navigo Easy(ナビゴイージー)」というタッチ式のトラベルカードが登場しました!
パリでは1900年から約120年に渡ってメトロで紙の切符を使用してきましたが、ついに、エコの観点からも再利用可能なプラスティック製カードに切り替わる時が来ているようです!
Crédit photo : Île-de-France Mobilités
料金は?
Navigo Easyは2ユーロのデポジットを支払って窓口にて購入が可能です!
そこにチケットの回数券をチャージしていく形になります。シングルトリップチケットの場合は1.90ユーロ(2.15ドル)、10トリップの場合は14.90ユーロ(16.86ドル)です。
今までのナビゴとの違い
現在出回っているナビゴカードは1週間/1ヶ月/1年間乗り放題になるパスカード(Navigo Decouverte)でしたが、こちらとは異なり、購入時に写真付きIDを必要としません。
そのため旅行者でも簡単に購入して使用することができます。
ポイント
お隣イギリスのロンドンではオイスターカードという、日本の電子交通券スイカのようにチャージして使用することのできるカードがありますが、今までパリにはこのナビゴカードはあったものの、金額をチャージしておける物はありませんでした。
日本のスイカは定期券外の地域にてスイカを利用したら自動的に差額がチャージ分から引かれますよね?
ロンドンも、1週間の乗り放題パスが終わったら、カードにチャージされた金額から自動的に引かれていました。また、パス圏外のゾーンに出た時はあらかじめチャージしている部分から差し引かれるなどができました。
しかしパリは基本的に乗り放題のナビゴではゾーン1〜5の全てが含まれるので、そういうシステムが必要ないのです。そのため、ナビゴパスを購入している人以外は皆切符を使用していたのです。
ポイント
1日に何回もメトロやバスに乗る場合はナビゴイージーよりも、普通に今までのナビゴパスを購入して1週間乗り放題にしたほうがお得です(ただスタートは月曜始まり・・/1日始まり・・・)
ナビゴイージーはあくまでも紙の切符の代わりにプラスティックになったというだけです。
ナビゴイージーはどこで使用できる?
Navigo Easyカードは、パリのメトロ、オルリー空港行きのバス、シャルル・ド・ゴールへ行くバスでのみ利用可能でRERのパリ郊外はまだ使えません。ただ最終的にはイルドフランス地域の公共交通機関ネットワーク全てで利用できるようになるそうです。
スマートフォンでも使用可能に!
ついに、Navigoの機能をスマートフォンのアプリにて使用できるようになるようです。カードを持ち歩かずとも、携帯電話でピッとタッチができるのは本当に便利ですよね。
大体2019年9月からのスタート予定だそうです。
今までの切符はどうなるの?
今まで毎年5億5000万枚近く使用されていた切符ですが、新しくNavigo Easyが出回ることにより2020年中頃にはほぼ役目を終え、2021年夏頃にて切符の利用を完全に終了する予定だそうです。
ついにパリのメトロの切符もまもなく終了・・・!120年の歴史に終止符が打たれます・・・!!