おめでたいニュースが入ってきました!
昨日発表されたアカデミー賞では惜しくも受賞を逃した是枝裕和監督の「万引き家族」!
この度フランスの第44回セザール賞にて見事「外国映画賞」を受賞しました!
黒沢明監督の「影武者」が受賞して以来、38年ぶりの日本作品の受賞となりました!
- セザール賞について
- 万引き家族のあらすじとネタバレ
についてお届けします!
セザール賞とは?
フランス版、オスカー賞とも言われる名誉ある賞です。
フランス語でCésar du cinémaといいます。
1976年にフランス映画の振興を図る目的でl'Académie des arts et techniques du cinémaにより設立されました。(この組織は1975年に映画プロデューサーであるGeorges Cravenneにより設立されたものです。)
ちなみにセザールとは、設立者クラヴァンヌの友人である彫刻家セザール・バルダッチーニらしいです。
受賞者に渡されるトロフィーはセザールの作品とのこと!
出典:wikipedia
セザール賞授賞式当日の失敗!?
アカデミー賞に向けて、是枝裕和監督はアメリカ、ロサンゼルスに滞在していました。
セザール賞にノミネートしていたので、受賞した場合に備えて授賞式用にメッセージを託していました。
しかし、当日トロフィーを受け取り、コメントを代読するスタッフが手違いによりその場にいなかったという大失敗をしてしまったそうです・・・!!折角受賞したのに、なんだか残念です・・・。
ちなみに、本当は読まれるはずだったメッセージはこちら
カンヌのパルムドールがこの作品の出発だったので、その旅がセザールにたどり着くということで、幸せな旅の締めくくりが出来ました。」
出典:朝日新聞デジタル
万引き家族とは?
出典:朝日新聞デジタル
去年2018年5月19日に「万引き家族」は第71回カンヌ国際映画祭にて、長編コンペティション部門の最高賞、パルムドールを受賞しました。
映画に対して芸術やアート、時事問題、哲学を盛り込むフランス映画のように、「万引き家族」もなかなか色々な問題を含んだ映画でした。
家族の繋がりとは何なのか?という永遠のテーマを問いかけている映画です。フランス人の心をグッと掴んだようです。
万引き家族の簡単なあらすじ
あらすじと共に、どのような問題が含まれているのかをざっくりと紹介します。まだご覧になっていない方は後ろの方にネタバレが入っておりますので、見ないようになさってください。
東京の下町、住宅街の奥にこっそり潜む平屋に身を寄せ合って暮らすある家族の物語。
家族の生活費のおおもとは、おばあちゃん(樹木希林)の年金です。→1
生活費を稼ぐために、日雇いの工事現場で働くお父さん、治(リリー・フランキー)。
治の妻の信代(安藤サクラ)はクリーニング屋さんで働いています。→2
信代の妹(松岡茉優)はテレクラ的なところでアルバイトをしている高校生です。→3
父は、日雇いの他に、息子(城桧吏 じょうかいり)と共にスーパーにて万引きをして生活用品や食べ物をくすねて生活に繋げています。→4
ある日、近所で虐待されている女の子(佐々木みゆ)を見つけて、自分たちの妹として育てていくことにします。→5
キャッチコピー「盗んだのは、絆でした。」からわかるように、彼らは実は犯罪で繋がった家族なのです。
とても仲がよいわけではないけれど、何か強い結束力が彼らにはあるのです。真っ直ぐに行きていけない、心に傷を抱えた人々の結束という感じもします。
考えさせられる部分が多いのと、普段見かけないような東京の裏生活の部分を見ているような気になる映画です。
彼らがそれぞれ幸せになっていけるならいいのですが、その後が気になる終わり方です。
問題となっている部分のネタバレ
- 祖母の年金不正受給。
- 治と信代はそもそも2人で過去に殺人を犯しており、それで繋がってる仮の夫婦
- 妹はそもそも信代の妹ではない。おばあちゃんの元旦那が再婚した相手との間の孫。
- 治と信代には息子はいない。誘拐してきた子供。さらに万引きをさせて育てている。
- 女の子は児童虐待を受けており、可哀想に思った家族が誘拐してしまう。
出典:「万引き家族」(C)2018 フジテレビジョン ギャガ AOIPro
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