パリに下水道博物館という場所があることをご存でしょうか?エッフェル塔のすぐ側に位置しています!ダンジョン探検のようで楽しいので、是非気になる方はチェックなさってみてください!
パリ下水道博物館とは? Musée des Égouts
華やかな花の都パリの地下を縦横無尽に走る2400kmにも及ぶ下水道の一部を実際に見学することのできる下水道博物館(約500m程の長さがあります)
※リニューアル工事のため2018年7月2日から2020年初めまで現在閉鎖中です。
下水道ならではの異臭、その独特な雰囲気、そして流れる水の音、普段目にしないダンジョンのような場所に五感が刺激される体験型の観光地で、年間約90,000人の観光客が訪れていたそうです。
パリの下水道の歴史についてや、どのような器具を利用して水を濾過しているのか、など展示物がところどころにあり興味深く、またフレンドリーなガイドさんによるツアーも定期的に開催していて子供から大人まで楽しめる博物館になっていました。
100年以上もの歴史を誇る珍しい博物館
この下水道博物館は、1867年のパリ万国博覧会の際に、パリ市民に向けて自身の住む街の下水システムがいかに整備されているのか、汚水の問題を知ってもらうために公共に開かれたものなのだそうです。
1892年から1920年の間には下水道の観光可能部分が更に整備されて、1920年から1975年の間にはなんとボートに乗ってマドレーヌ寺院あたりからコンコルドまでの一部の下水道を移動する体験型のツアーも行われていたそうです!
しかし人件費がかかることや、ボートから下水に落ちてしまう観光客がいたことから、現在ではこういったアトラクション的な観光は行われていません。そのかわりに歩ける歩道で覆った下水道を公開しています。
パリ下水道博物館リニューアル工事前の様子
ちょうど閉まる前に訪れてみましたので忘れないうちにメモをしておこうと思います。リニューアル前のため、地下の博物館の壁にはグラフィティアーティストによるイラストが様々なところに描かれていました。
パリの下水道は地下500mのところに位置しているようです。この博物館はそこまで地中深くにあるわけではないのでご安心下さい。階段を降りていくと分厚い扉の奥に博物館が広がっています。
既に床が濡れていたり、下水道らしい異臭も少しします。
ガイドさんが機器の利用方法などウォーキングツアーを行っています。
下水道の通りに地上と同じ道路標示が貼ってありました!下記写真のみパリ公式サイトより
壁に展示物が並べてあり、過去からの下水道の変化を見ることができます。
このような下水道がパリの地下を走っていると想像すると楽しいですね!
丸いボールを下水道の中に入れ、ゴミが流れていくのを堰き止める役割を果たしていたことがあるようです。昔使っていた丸いボールが展示されていました。アーティストによる生き物のイラストつきです。
パリ下水道博物館へのアクセス 入り口はどこ?
入り口が実はエッフェル塔の近く、セーヌ川沿いにひっそりとあります。
アルママルソー駅からアルマ橋を渡ると、目の前に銀色のモダンな装飾のロシア正教会が向かい側に見え、奥にエッフェル塔が見えます。
この場所からすぐ左手側、川沿いです。以前の入り口は奥の小さな小屋のところでした。入場料を支払い、小屋の横から地下に降りていきました。手前に見える階段は出口でした。