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17世紀から歴史の続くセーヌ川沿いの古本屋「ブキニスト」
セーヌ川沿いを歩いているとポンヌフ近くからルーヴル美術館の目の前あたり、ノートル・ダム大聖堂からポンヌフ橋あたりまでに可愛らしい小さな箱の形をした深緑色の売店の露天商がずらりと並んでいます。実はこの光景はなんと17世紀からのパリの風物詩になっており、UNESCO世界文化遺産に登録されているそうです。セーヌ川と雰囲気ある書店の様子はとても絵になります。
ブキニストとは?
ブキニストと呼ばれているお店で、本屋を示します。本という単語はフランス語でun livre(リーヴル)ですが、くだけた言い方でun bouquin(ブッキャン)ともいいます。本を売っている人をbouquiniste(ブキニスト)と呼んでいたところからセーヌ川沿いに並ぶ露天古本屋の名称につながったようです。もともとは古本を扱っているお店でしたが、最近は観光客をターゲットにしてアート作品を売っていたり、絵葉書、マグネット、キーホルダー、映画や広告、ファッション雑誌、新聞、デザイン、絵画などのポスター、レコードなどのお土産雑貨などからの収入の方が本を上回っていそうです。様々な種類のポスターは見ているだけでもとても楽しいです。もし気に入ったものがあれば、お土産探しにも最適です!ただ観光客の多い通りなので、値段設定は少し高めです。本に至ってはパリの街中の古本屋にて50セント以下でも本を購入することができますので、本の購入はあまりおすすめしません。
世界遺産に登録されているブキニスト。
現在セーヌ川両岸に並んでいる登録書店は226軒!そして彼らの所有する約1000軒の店は、1991年にユネスコ(国連教育科学文化機関 UNESCO)の世界遺産に登録されているそうです。そして現在バゲットやビストロに続き、UNESCO無形文化遺産への登録も目指しているようです。
ブキニスト組合のジェローム・カレー(Jerome Callais)会長は「書店経営の危機やマルチメディアとの競争、ますます広がる教育の欠如と直面する中、われわれに注目が集まるよう望んでいる」と述べた。「われわれは観光客にとってエッフェル塔(Eiffel Tower)と同じくらい重要な存在なのだから」
AFP通信 06/16/2018
エッフェル塔よりも古い歴史を持つセーヌ川沿いの本屋さんを散策の際に訪れてみて下さい。下記のマップのレストランの目の前あたりと少し進んでルーヴル美術館の前あたりにブキニストが集まっています。
ブキニストの位置
ルーヴル美術館からポンヌフ(橋)あたり
ノートル・ダム大聖堂からポンヌフ(橋)あたり
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