ここのところ、少し落ち着いていた黄色のベスト運動(ジレジョーヌ運動)がまた3月16日に激化してしまいました。
黄色のベスト運動とは、マクロン政権に抗議を行ってデモを行っている人々が黄色いベストを着用していることから名付けられたもので、去年の11月から毎週土曜日に続けられています。
それでは3月16日の状況や、パリの観光などの治安面ではどうなのか見てみましょう・・・
フランスの3月16日のデモの状況
最近は、既にデモ活動も4ヶ月目に入り、参加していた人数も減ってきていました。シャンゼリゼ通りの片道だけで行うなど、デモが落ち着いてきていたかのようでした。
しかしこの3月16日は違いました。参加者がいつものように警察に石を投げつけ、警察は催涙ガスや放水で応戦していましたが、デモが過激化し、ついには銀行や高級ブティックでの放火、破壊、そして略奪が再び行われてしまいました。
デモ参加人数
パリでは先週に比べ、3000人程増えた約1万人がデモを繰り広げました。
全国で見ても、今週は3万2300人がデモに参加し、前週の2万8600人を上回っています。
今回、パリで略奪や破壊行為などで拘束された人の数は約240人にも登りました。
デモを行う側と警察・消防側共に負傷者が出ていました。
この時マクロン大統領は休暇でした・・が切り上げてパリに戻り危機対策会議に出席したそうです。
パリではマクロンがパリに居ない時に大きな事件起きるよね〜といった感じでこのような皮肉の画像も出回るくらい。
誰がこのコラボを作ったのかわかりませんが、シュールですね。
襲撃を受けたシャンゼリゼ通りの高級店
シャンゼリゼ通りではLevi's、Longchamp、サッカーチームParis-Saint-Germainの店舗、 Apple、Nespresso、Hugo Boss、そして老舗レストランFouquet's、銀行などなど沢山のお店が破壊行動の被害に合いました。
窓を割られたり、カバーしている木のボードを燃やされたり、商品を盗まれたりしました。
パリ中では90数店舗が被害にあったそうで、被害状況が重く月曜日にも営業をできそうにないお店が半分に登るとのこと・・・・
こちらはシャンゼリゼ通りに位置する人気老舗レストランFouquet'sの3月16日の様子です。
下記映像は場所を移動しながら映しています。早送りで進みながら様々な個所の様子を見ることができます。
パリの治安面は?
基本的にシャンゼリゼ付近やデモが行われている個所から離れると、お店は通常通り開店していますし、普通のいつものパリという感じです。
デモは土曜日、そして日曜にも少し行われているので、平日は基本的には観光に問題ありません。
デモのある土曜日は、デモ予定個所、シャンゼリゼ大通りは時間によってはメトロやバスが通行しなくなってしまいますので、ホテルの場所選びを注意しないと、電車が通過してしまうといったことが起きる可能性があります。
デモ中でも参加しない限り基本的には問題ありませんが、火事や乱闘に巻き込まれる危険がありますので、デモ開催場所の近隣の場合は自宅で待機するか最低限の出歩きに留める必要があります。
観光で来ている場合はデモ予定地域を通らずに他の個所に出かけるなどをおすすめします。
住宅街でもこのようなことが起きていました。本当に、放火など破壊行動に出てしまうのは残念です。
地上階が燃やされて警察、消防士が急ぎ活動する様子:友人撮影
昨日の17日は日曜日でしたが、オペラ座近くのスターバックスにて、黄色のベストを着たデモグループが占拠しており、警察が通行止めなどを行っていました。土曜だけでなく、週末全体に掛けての動きがありました。
まだまだ、終わりが見えなさそうな黄色のベスト運動です。
どうか観光でパリに訪れていらっしゃる方が巻き込まれずに楽しくパリを満喫できますように。
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