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ルノワール展が新国立美術館にて開催中!
オルセー美術館とオランジュリー美術館蔵の作品による夢の共演!
パリのオルセー美術館とオランジュリー美術館が所蔵する、100点を超えるルノワールの絵画・彫刻・デッサン・貴重な資料の展示会が東京(六本木)の新国立美術館にて開催されます!写実的な初期作品から、晩年の大作まで、印象派作品や、彼の独自の芸術を追求し始めた作品、伝統へ回帰した作品など、数々のルノワールの代表作品を楽しむことができます!パリにルノワール作品を見に行った気持ちになることのできる程の、豪華な作品がバンバンやってきています!!お得な気分です!
オルセー美術館の「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」初来日!
ルノワールの「ムーラン・ド・ラ・ギャレット(Le Moulin de la galette)」(写真上)が初めて日本へやってきます!!!パリのモンマルトルにある風車(ムーラン)小屋を改造して作られたダンスホール。当時パリ郊外だったモンマルトルでは小麦を作る為の風車小屋があちこちにありました。このムーラン・ド・ラ・ギャレットは、19世紀には野外酒場としてとても人気があったそうです。ルノワールの友人が手前側にモデルとして描かれている縦131cm×横175m程もある大きな作品からは、談笑する声や、賑やかなダンスの音が聞こえくるかのような生き生きとした活気溢れる印象を受けます。当時のモンマルトルの様子は沢山の画家によって描かれています。
【ムーラン・ド・ラギャレットについてはコチラを御覧ください】
田舎のダンス、都会のダンス(オルセー美術館蔵)を共にご覧頂けます。
そろって来日するのは45年ぶりとのこと!どちらも1883年に製作された作品です。右側は美しい白のシルクのロングドレス着て、髪を綺麗にアップにし、気品の感じられる都会の女性。左側は大らかで素朴、かつ陽気な雰囲気の女性が描かれ、田舎のダンスと名付けられています。実はこの女性2人とも実在した女性がモデルになっています。
田舎のダンス (左)
モデルの女性はアリーヌ・シャリゴといい、ルノワールと生涯を共にした夫人です。田舎出身で素朴でふくよかな女性アリーヌは、ルノワールの創作活動を側で支え、作品を描く事に集中できるように常に気を配った女性で、とても夫婦仲が良かったようです。
都会のダンス (右)
こちらの作品のモデルは、シュザンヌ・ヴァラドン。画家ユトリロの母です。その美しい美貌から数多くの画家のモデルを努め、愛人関係でもありました。ユトリロの父が誰なのかはわかっていないようでルノワールの可能性があるとも言われているようです。シュザンヌはとても美しいドレスに身を包んでいますが、田舎のダンスのアリーヌに比べて、物悲しそうな表情が印象的です。最愛の女性アリーヌは輝くばかりの笑顔と幸せそうな表情をみせています。ルノワールがどのような意図を持って絵を書いたのかが気になる作品です。
日本でも人気のある「ピアノを弾く少女達」も来日!
(オルセー美術館蔵)
全体的に暖かみがあり、可愛らしい頬を赤く染めた少女達がピアノに寄っている姿は一度見ただけで印象に残ります。
「ピアノの前のイヴォンヌと クリスティーヌ・ルロル」
オランジュリー美術館蔵
最晩年の作品とされる「浴女たち」(オルセー美術館蔵)初来日!
大地に横たわる裸婦の絵。ルノワールが死去する前年に手がけられている絶筆でもある作品。モデルは息子であるジャンの最初の妻となるアンドレ・ヘスリング。特徴的なのは、生命力に溢れる、とても豊満で肉感のある2人の女性の姿。楽園を思わせる美しい新緑と青空の光り輝く風景の中に2人、そしてその後ろに水浴する3人の裸婦が共に描かれています。まるで婦人をヴィーナスのように、自然の景色の中に配置し、色とりどりに描いています。ルノワール自身、生涯の集大成の作品だという言葉を残している傑作です。
イベント詳細
ホームページ:ルノワール展
開催期間:
2016年4月27日(水)〜 8月22日(月)
開館時間:
10時〜18時 ※金曜、土曜(8月6日、13日、20日・・20時まで)
休館日:
毎週火曜日 (
会場:
国立新美術館 企画展示室1E(東京・六本木)
〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2