19世紀の華麗なブルジョワ邸宅の世界へ〜ジャックマール=アンドレ美術館〜

投稿日:2015-11-26 更新日:

凱旋門から放射状に伸びるオスマン通りに建つ19世紀の美しい邸宅美術館
ジャックマール=アンドレ美術館

1869年に建てられた銀行家エドゥアール・アンドレと妻でアーティストのネリー・ジャックマールが暮らしていた邸宅。さらに、2人が収集していた数多くのコレクションが生活していた当時とほぼ変わらない状態で公開されている美術館です。

ジャックマール=アンドレ美術館

ジャックマール=アンドレ美術館

ジャックマール=アンドレ美術館

世界各国から収集したコレクション、その数5000点以上

コレクター夫妻が数十年間に渡り、世界中から収集したコレクションは膨大な数で、世界有数の個人コレクションとして有名です。そして、後世の人々にその財産を残そうと、夫が亡くなった後にネリー・ジャックマールが邸宅とコレクションを美術館として残して欲しいと寄贈しました。

ジャックマール=アンドレ美術館

 

コレクションと邸宅の美しいコラボレーション

18世紀フランス絵画はブーシェ、ナティエ、シャルダンなどが並び、夫妻が図書館として使っていた部屋はファン・ダイクやレンブラントなどの厳格な雰囲気の絵が並びます。ルイ14世の家具をはじめとする家具調度品や、吹き抜けの音楽室、円形の大広間など、とても美しい部屋が続きます。コレクションの配置も見事に部屋に調和しています。

ジャックマール=アンドレ美術館

サロンは、壁が可動式になっており、壁を外すと奥のサロンと繋がって更に広い部屋になるモダンな仕組みになっています。

 

フランス絵画の他、イタリアの美術館にいるかのような展示コーナー

1階(日本の2階)にイタリア・ルネッサンス美術を集めた広間があります。ドナテッロをはじめとする彫刻、ボッティッチェリ、ベリーニ、マンテーニャ、ウッチェロの作品など、100点以上の傑作が展示されており、まるでイタリアの美術館を訪れているかのような気持ちになります。

ジャックマール=アンドレ美術館

 

邸宅の中に光る芸術センス

1階へ上がる階段が冬の庭園(温室)の間にあり、見所の1つです。なめらかなカーブを描く造りがとても美しく、普段の生活の中にも芸術が至る所にある夫妻の美意識の高さを感じることができます。

ジャックマール=アンドレ美術館

階段を昇ると吹き抜けになっており、上の階から音楽室を眺めることができるようになっています。音楽会や舞踏会を開いた際には沢山のゲストが上下階に集まり、この手すりから下の階を見ていたのがまるで目に浮かぶようです。

ジャックマール=アンドレ美術館

 

美しい芸術を堪能しながらティーサロンにてくつろぐことができます。

入り口を入ってすぐ、当時ダイニングルームとして夫妻が使用していた部屋は、ティエポロ作の天井画と17世紀タピスリーが飾られています。現在はティーサロンとして公開されているため、鑑賞後に当時の夫妻の生活に思いを馳せながらカフェやケーキを頂くのも素敵です。

ジャックマール=アンドレ美術館

 

Musée Jacquemart-André ジャックマール=アンドレ美術館

158, bd Haussmann 75008
最寄り駅:Saint-Philippe-du-Roule(メトロ9番線)
開館日時:10:00〜18:00(休館日なし)
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