聖ニコラ/サンタクロースの起源とも言われている聖人の日-12月6日

投稿日:2018-12-07 更新日:

12月6日に祝われる聖ニコラの日

アルザス出身の友人が私にブリオッシュをくれました。急にどうしたの?と聞くと、今日は聖ニコラの日だから!とニコニコ顔。クリスマスと同様、伝統的な家族イベントの日なのだそうです。

聖ニコラとは?

サンタの起源とも言われている聖ニコラ、もしくは聖ニコラウス(ラテン語)は2もしくは4世紀頃に実際にいたことが確かな人物だそうです。数々の奇跡を起こしたという言い伝えがあり、中でも肉屋に殺されてしまい塩漬けにされた3人の子供を救い出し生き返らせたという伝説が残っていることから、聖ニコラは子供の守護聖人となっています。また、貧しい家族を救うため煙突からお金をこっそり届けていたという伝説が転じて、クリスマスにサンタクロースがプレゼントを運ぶようになったとする説もあります。下記はアルザスやロレーヌ地方に住んでいる子供なら覚えているであろう、3人の子供を救った彼の伝説を語った歌です。

聖ニコラの日は子供がプレゼントをもらえる日!

12月5日の夜、聖ニコラは良い子にしていた子ども達のもとにマナラと呼ばれるブリオッシュ、ジンジャーブレッド、オレンジ、チョコレート、ドライフルーツなどのお菓子を届けてくれるという言い伝えがあります。そのため子どもたちはクリスマス前ですが、この日にもう1つプレゼントを受け取るそうです。

聖ニコラ フランス 

聖ニコラには付き添いのLe père fouettardがいる!

先程良い子はお菓子やプレゼントがもらえると書きましたが、悪い子にはおしおきをするムチを持った聖ニコラの友達がいるようです!地域によって呼び方が異なるようです。

聖ニコラhttp://oise-media.fr/

聖ニコラ フランス 

マナラとは?

フランスのアルザス地方では聖ニコラの日にはマナラ「Manala」もしくはマニュール「Mannele」と呼ばれる小さな雪だるまの形をしたミルクブリオッシュを温かいココアと共に食べる風習が14世紀頃から続いています。最近はパン屋さんによって様々なバリエーションが出ているようですが、基本的には体に3つほどボタンがついた雪だるまで、ボタン部分はレーズンかチョコレートでデコレーションしてあるそうです。マナラは昔は子供の形だったという説もあります。

聖ニコラ フランス 聖ニコラ フランス 

(http://cascadegourmande.canalblog.com/にて様々なパンのレシピが載っていました。)

なるほど、それでアルザスの友人が「マナラを探したかったんだけど、近くのパン屋さんで見つからなかった〜!」といってオレンジピール入りのブリオッシュをもぐもぐと食べていたのでした。アルザスではマナラ人気から、マナラ形のぬいぐるみも販売されており、よく見かけるとのこと!もふもふしていて可愛らしいです。また、少し驚くことに、聖ニコラを祝ってから(12月6日を過ぎてから)しかクリスマスツリーは家に飾らないという人もアルザス地方には多いそうです。

聖ニコラ フランス  マナラ

どの地域で祝われているの?

フランス北部、フランス東部(アルザスやロレーヌ地方)、ドイツ、リュクセンブルグ、オランダ、ベルギー、スイス、オーストリアでは伝統的に聖ニコラの日を家族でお祝いするそうです。地域によってお祝いの際に食べるマナラの名前がちょっとずつ異なるようですが、(mänele, mannala, manala, manele, Jean Bonhomme,Grittibänz←スイスなどなど)形状は基本的には雪だるま型だそうです。ジンジャーブレッドビスケットを食べる地域もあります。

こちらはブリュッセルの小便小僧!可愛らしく聖ニコラの衣装になっています。

 

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ブリュッセルのグランプラスは美しいクリスマスツリーが飾られてとても素敵な雰囲気です。数枚写真があるので横にスクロールしてみて下さい。

 

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確かにクリスマスといえばジンジャービスケットマンをよく見かけましたよね!これはマナラだったわけです!

 

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なぜ12月6日なの?

聖ニコラは何年に亡くなったのかは定かではないそうですが、12月6日に亡くなったことは確かだそうです。そのためこの日を聖ニコラの日としてお祝いしています。

聖ニコラ フランス 

ユネスコの文化遺産に登録しようとしています。

一部の地域ではクリスマスよりも大事な日としている人も多い聖ニコラの日。ロレーヌ地方、ナンシーでは広場を埋めつく大人数が集まる大規模なイベントが行われました。この伝統を守っていくために聖ニコラの行事をユネスコの無形文化遺産にしようという計画が進められているそうです。


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