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Murakami
ついこの間「まさかMurakamiが来ていたなんて!一大チャンスを逃してしまったぁ!」と友人が嘆いていました。ヨーロッパでも村上春樹小説は人気があるので、本のサイン会がまたどこかであったのかしら?と思っていたところ、今回は現代アーティストのMurakami、村上隆さんがいらしていたようです。
世界が評価する現代アーティスト 村上隆
日本で最も成功している現代アート作家のうちの1人として知られる村上隆。2000年に提唱した「スーパーフラット」と呼ばれる美学的理論は、超平面的二次元世界であり、遠近感がありません。日本のポップカルチャーである漫画、アニメを取り込み、そして浮世絵などの伝統的な日本芸術の技巧と、最先端のハイアートとが融合した芸術センスが欧米でヒットしました。
ルイヴィトンとのコラボレーションでは、デザイナーとしてではなく、現代アーティストとしてルイヴィトンのモノグラムの伝統を変えすぎず、現代アートのエッセンスを加えた斬新なデザインを発表し、商業的な成功をも収めています。彼が制作したフィギュアがサザビーズオークションにて約1516万ドル(約16億円!?)で落札されたこともあります(破格の落札額ですね)
パリのGALERIE PERROTINにて展覧会を開催中
TAKASHI MURAKAMI
「LEARNING THE MAGIC OF PAINTING 絵画の魔法を学習中」
9月10日〜12月23日までの開催
個展詳細についてKaikai Kiki Gallery
個展ギャラリーのホームページ
Kaikai Kiki Gallery
こちらのギャラリーでは20年振り以上となる村上隆の個展(通算12回目)です。40点を超える新作と未発表の作品を公開しています。村上作品のアイコンである727からゲロタン、DOB君、龍やパンダシリーズはもちろん、禅画において有名な虚無、統合、そして無限をシンボライズした円相や禅僧の画なども展示されます。今年東京の森美術館で開催された 「村上隆の五百羅漢図展」で展示された作品も含まれます。
GALERIE PERROTIN
Galerie Perrotin美術館とは?
欧米で展覧会を開くことも多い村上隆。実は海外初の個展を開催したのがココ、ギャラリーペロタンでした(1995年)。その後世界中の美術館やアート施設で評判を博しています。2010年にはヴェルサイユ宮殿内にて展覧会も行っています。ギャラリーペロタンは現代アートファン必須の、マレ地区にあるギャラリーです。エマニュエル・ペロタンは弱冠17歳からアシスタントとしてアートの世界で仕事を始め、今ではパリ、香港、マイアミ、ニューヨークにアートスペースを所有する世界でもよく知られた画廊の1人です。彼のコレクションは有名作家から無名作家まで扱っており、刺激的なコンテンポラリーアートを楽しむことができます。
GALERIE PERROTIN
76 Rue de Turenne, 75003 Paris