日本人も初受賞!カンヌ国際映画祭
コートダジュールで開催される5月最大の華やかな映画の祭典、カンヌ国際映画祭が終了しました。黒沢清監督、『岸辺の旅』深津絵里さん、浅野忠信さん出演の作品が、ある視点部門・監督賞を日本人初受賞しました!!また、妻夫木聡さんが出演した『NIE YINNIANG (THE ASSASSIN)』は監督賞を受賞!おめでとうございました!!
◆『岸辺の旅』黒沢清監督
愛する人との永遠の別れを描いたラブストーリー
夫の優介(浅野忠信)が失踪してから3年、妻の瑞希(深津絵里)はようやく喪失感から立ち直りつつ、仕事を再開していたところ、突然夫が帰宅。「俺、死んだよ。」と告げる。そして、夫が過ごした最期の時間を巡る、ふたりの旅がはじまる。
ある視点部門監督賞:KISHIBE NO TABI (JOURNEY TO THE SHORE) 監督 KUROSAWA Kiyoshi
授賞の様子 左から5番目黒沢監督
◆『NIE YINNIANG (THE ASSASSIN)/黒衣の刺客』ホウ・シャオシェン監督
運命に翻弄され、悲しい宿命を背負う女性刺客の人生を中国の時代劇アクション(武侠映画)にて描いています。奈良でロケされたという美しい風景の中での撮影も見所とのこと。
舞台は9世紀中国の唐の時代。 高貴な出身であるNie Yinniang は10歳の頃から数年にわたり何者かに誘拐されますが、13年ぶりに家族のもとに戻ってきます。実は彼女は徹底的に武道を仕込まれ、非情な刺客(暗殺者)となるように育てられていました。彼女は標的として、いとこであり、婚約者でもあった、軍隊を率いるリーダーであり暴君となっているTian Ji'anを暗殺するように命じられます。愛する人の命か、暗殺集団との決別か・・・
監督は「悲情城市」(1989年)を手がけた台湾の侯孝賢監督。日本統治時代の終わりから、中華民国が台北に遷都するまでの台湾社会が描かれた作品で、この作品によって九份は一躍有名な観光名所となりました。
監督賞:HOU Hsiao-Hsien NIE YINNIANG (THE ASSASSIN)