6月21日は音楽祭
音楽祭はプロもアマチュアも、老若男女問わず音楽を愛する人々が自発的に演奏をし、皆で楽しく盛り上がる1日です。1982年にフランスの当時の文化大臣ジャック・ラングによって「ラ・フェット・ド・ラ・ミュージック(La Fête de la Musique)」が創設されて以来、毎年様々な地域で音楽の日が楽しまれており、海外にも波及して既に世界的なイベントとなっています。昨年2017年には120以上の国が音楽の祭日を祝ったそうです。
音楽祭には公共施設、公園、家のご近所、すべてが音楽の舞台になります。誰もが楽しむ日ということで、コンサートは全て無料で行われるのがこのイベントのモットーのようです。普段聞かない音楽のジャンルを発見することもできる日です。朝から天気予報にまで楽器マークと音符が楽しそうに揺れていて、国を挙げてのイベントなのだな〜!と思わずにはいられませんでした。様々な音楽ジャンル、プロからアマチュア、老若男女まで、全ての人が楽しめる素敵なお祭りです。
実は音楽祭は一番昼間が長い夏至!
楽しく音楽に触れられる音楽祭は夏至の日なのです。夏を感じることのできる最高の1日!是非街の中を歩き回って音楽を体感したいものです。一部のレストランやカフェからも大音量で音楽が聞こえてきます。17時頃から準備でそわそわ、既に楽器を持った人が歩いていたり、チームで最終確認をしていたり。18時をすぎると所々から演奏が始まりました!19時半頃には通りにどんどん音楽を楽しみに街歩きをする人が増えていきます!
音楽祭に回るべきポイント
美術館、大きな広場、教会、エッフェル塔前、レストラン、バー、ストリートパフォーマンス・・などなど様々な箇所にてコンサートやバンド演奏、ライブが開催されます。La Fête de la Musiqueについて公式ホームページに各地域でのイベントが掲載されます。その情報を見ながらコンサート会場に足を運んでみるのも良いですし、街歩きをしながら通りの演奏を楽しむのも良いと思います。とにかくすべてが音楽祭の舞台ですので、どこを散策しても楽しいと思います。今回私が歩きまわって見た箇所をピックアップして記載します。
マレ地区
カフェやレストラン、バー、ブティックが沢山ある地域なので、それぞれの店舗から大音量で音楽が流れていたり、グループで楽しそうに演奏しているグループが沢山見受けられました。人通りも多くとても賑わっていましたので、歩きながらワイワイするのに最適です!
最初は少しだけの人が集まっていたところにもあっという間に沢山の人だかりが!
合唱をしているグループも見かけました。
お揃いの衣装を身につけてダンスするグループがやってきました。盛り上がる太鼓の音で沢山の人が笑顔で集まり、後に連なっていきます。
ユニクロの前に行列が出来ていたので入ってみました。階段の上の踊り場のところでコンサートが行われていてお店の中は観客で一杯でした!皆さん買い物どころではなく歌手の歌声に聞き入っています。
食べ歩きに最適なイスラエル料理、ファラフェルのテイクアウトのお店前には大大大行列ができていました。このあたりに何店舗もありますが、全て並ぶのを躊躇う程の長い列が出来ていました。
カラフルなレインボーのお店にはダンサーさんが!
この日のために準備されたものでしょう。わざわざクレーン車でミラーボールをバーの前に吊り下げています。更に1階(日本では2階)のところに可動式ライトと煙を出すための機器が取り付けられていました。さらには紙吹雪まで!とても本格的に音楽の祭日を楽しんでいます!夜は通り全体がナイトクラブと化したことでしょう!
シャトレ、レアル駅まわり
若者に人気のカフェ、レストランが沢山集まるエリアです。レアルの駅直結複合センター(ショッピングモール)はお買い物にも便利ですし、少し歩くとポンピドゥーセンターもあります。こちらにも沢山の人だかりが!楽器の演奏に、ヒップホップダンスに、アジアソングにゴスペルミュージックに、ペルーミュージックにとバラエティ豊かでした!
セーヌ川沿い
ノートルダム寺院のあるシテ島は思いの外落ち着いた感じでした。市庁舎近くのポンヌフには人だかりがちょこちょこ。アンバリッド前のセーヌ川沿いはバーとナイトクラブがあるため賑わっていました。
カルチェラタン地区
シテ島を反対側に渡ると学生街であるカルチェラタン地区に。こちらにもバーやカフェが多いので、サンミシェル駅の前から大賑わいです。
ちょっとカフェで休憩。テラス席に座っているとあちこちから音楽と人々の楽しそうな声援が聞こえてくるのが心地よいです。
駅構内で音楽を奏でている人のまわりにここまで人が集まっているのを普段見ることは滅多にありません。ギターに合わせて皆さんで大合唱していました。
エリゼ宮では音楽コンサートが開催されていたようで、その様子を中継で伝える大きな画面が設置されていました。
音楽の祭日のイベントは深夜12時すぎに終了し、マクロン大統領がDJの方々と記念撮影をしている様子が移りました。
セーヌ川沿い。橋から眺めても大きな音が響き渡っていました!