エルメス「ブルーラン」の名称の由来

Bleu Linとは?

 

亜麻の花色である薄いブルー

エルメスのブルーラン色、これは亜麻の花色をイメージしていると思われます。繊細でしなやかな亜麻の花は美しく、人気があります。

エルメス バーキン30 ブルーラン

バーキン30 ブルーラン トリヨンクレマンス

 

ところで、亜麻の花色は薄青色ですが、亜麻色の髪といえば薄い栗色ではないか?という疑問が出そうですね。亜麻色と呼ばれている色は亜麻を紡つむいだ糸の色から呼ばれるようになった色のため、黄色がかった薄茶色を指しています。「亜麻色の髪の乙女」はフランスの作曲家ドビュッシーの前奏曲にて有名になり、現在でも髪の色名として知られています。

 

亜麻の花

出典:ひげ爺さんのお散歩日記

 

 

亜麻から織られるリネンとは?

亜麻の繊維を原料とした織物の総称を英語でリネンと呼びます。北ヨーロッパの涼しい地方で栽培される1年草の植物である亜麻の茎の外皮内側にある柔らかな部分から繊維は採取されます。紀元前3000年頃のエジプトの交易品にリネンという記載が残っているそうで、人類最古の布生地とも言われているようです。当時綿花は温かい地方の植物でヨーロッパでは栽培が困難だったこともあり、綿が普及する以前は、リネンはシーツやタオル、寝具、下着などに広く使われました。その名残でリネンと言う言葉がシーツや寝具等の用語などに残ったようです。自然な色合い、光沢感もあり丈夫な素材のリネンは現在でもインテリア、レース、縫い糸、服の生地として利用されています。また亜麻種子からは亜麻仁油としても活用されています。

 

亜麻の花

出典:ひげ爺さんのお散歩日記

 

 

麻の種類は沢山あります

日本やアジア諸国で利用する麻(ラミー)は、高温多湿な東南アジアなどで栽培される多年草の植物、イラクサ科の苧麻を原料としています。ヨーロッパが主な原産の亜麻の栽培は日本では明治初期にロシア公使だった榎本武揚が寒冷地に適した亜麻の栽培を推奨し、北海道開拓使によって北海道での栽培が始まったそうです。麻と呼ばれる繊維は20種類近くあるそうですが、日本の品質表示で麻としているものはリネンとラミーだけです。

 

亜麻の花

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